みなさまこんにちは!東京湾のLTアジ(ライトアジ )楽しいですよね。初めて釣りをする初心者の方や、釣りがベテランの中級〜上級者にもオススメなLTアジ。初めてLTアジに行かれる方や、たくさん釣れるための「LTアジのタナの合わせ方」について紹介します!
LTアジとは?
LTアジ(ライトアジ)は、アジを狙う船釣りの釣り方の一つで道具を軽くした手軽で扱いやすいアジの釣り方のこと。船釣りのビシアジは130号の錘(450〜500グラム前後)を取り扱うのに対して、LTアジは30号から40号(150グラム)前後の錘で行います。
初めての船釣りや、子供や女性の方でも疲れにくく楽しめるLTアジは、東京湾で多くの船が出ているほど人気のLTアジ。
午前船、午後船と出ている本数も多く、午前船でも朝もそこまで早くないので電車でも思い立ったら行ける気軽な釣りです。LTアジは水深が5〜30メートル程度の浅場で1年中釣ることができ、シーズンをあまり気にしなくても釣行に行けることもおすすめできるポイント。東京湾は波も穏やかで船酔いもしにくいため初めての釣りにはもってこいです。
またアジは小さくてもそこそこの引きが楽しめ、運がいいと100匹近い数釣りも楽しめるので、初心者でもベテランでもハマっちゃう。!何より僕がLTアジを初心者の方におすすめするのは東京湾のアジは脂が乗っていて美味しいから!
LTアジは楽しい!
LTアジの午前船は朝7時くらいに出船する船宿が多いので、車でなくても始発の電車に乗れば行くことができるのもおすすめなポイント。東京だと門前仲町や木場、羽田空港の近くから出ていますし、神奈川だと金沢八景から出てたりします。
道具を借りたり、船によってはクーラーボックスも貸してくれるので持ち帰るための保冷バッグさえもっていけば、身一つですぐに釣りに行けます。
釣り始めてだいたい2時間くらいでバケツいっぱい分のアジが釣れます。
ただ初心者の方だと「周りは釣れているのに自分だけ釣れない」、「アジじゃなくて違う魚が釣れる」「たくさん釣れるって聞いたのに全然釣れない!」こんなときは、アジのタナが合っていない可能性があります。ぜひこの記事を読んでタナの合わせ方を覚えてたくさん美味しいアジを楽しんでください!
LTアジで使用するタックル
釣り初心者の方は、船宿でレンタルできますので借りましょう。レンタルタックルでも充分にアジは釣れることは出来ます。
ロッド シマノライトゲームBB 195センチ
ライン PE 1.5号 200メートル
リーダー フロロ5号20lb 1メートルほど
ビシ 40号(船で借りれます)仕掛け アジビシ針10号 ハリス2号
クッションゴムはつけてもつけなくても大丈夫です
ちなみにこれから東京湾のLTアジ用にタックルを揃えることを検討している方には、僕が使っているライトゲーム用タックルをおすすめします。ロッドとリールを併せても2万円ちょっとで済みますし、関東近郊での船釣りで汎用性が高いタックルです。
このタックルがLTアジにおすすめな理由
船釣りでは釣りたい魚に合わせてロッドを選びますが、大事なのはロッドの長さと錘が何号まで対応しているかだと思っています。防波堤のサビキ釣りとかで使用するロッドは300センチ近くあったりするため船では長すぎて対応しきれません。180センチから210センチの間であればだいたいの船釣りで対応できます。僕が使っているシマノライトゲームBBロッドは長さが195センチで、メーカーが薦めるようにエントリーモデルに最適です。
カーボン素材をネジレに強いハイパワーXで締め上げた細身軽量設計のライトゲームロッド。リールシートにはグリップ性能に優れたマルチパーミングシートを採用、手持ちのライトな釣りを快適に楽しめる汎用性の高いエントリーモデル
また錘の対応号数も30号から100号までカバーしているので、LTアジ、LT五目で使用する40号の錘からヒラメ船で使用する60号の錘まで幅広くカバーできます。15号から20号をメインとするシロギス釣りでも使えないことはないです。とにかく万能!
またリールのバルケッタBBは、カウンターが付いてます。LTアジでは無くても出来る釣りですが、自分がどの位置まで仕掛けを落としているのかがわかりますので便利。ラインもPE1.5号であれば200メートル、2号であれば150メートル巻けます。
これらのタックルを揃えれば、LTアジ、ウィリー五目、イサキ、ヒラメなど関東のだいたいの釣り物に対応できるのでお気に入りです。
LTアジの仕掛けとエサについて
仕掛けはアジビシの仕掛けを使います。2本針と3本針の仕掛けがありますが、初心者は2本針オススメです。3本針だと不慣れなうちは仕掛けが絡んでしまい、解くのに時間がかかってしまいます。
針の色は白と金色があります。基本的に東京湾の夏の海は赤茶色に濁っているため、釣り針はアピール力が高い金メッキコーティングが一般的です。サバが多いときには目立ちにくい銀針にしてみたり、夜光ビーズを外したりする釣り人もいますが、効果があるかは不明…
サバも美味しいんですが、船中お祭りしちゃうことも多いので結構嫌われ者です。
よく仕掛けはどれくらい持っていくべきですか?と聞かれますが、だいたい4セットくらいもっていくと安心です。 どうしてもオマツリしやすい釣りです。絡んだときは、ほどかずに切って新しい仕掛けに変えたりすることも多いので多めに持っていきましょう。
ちなみに無くなっても船で仕掛けは買えますので安心。定価よりちょっと高い船宿さんもありますがそこはサービス料として我慢しましょう!
ハリスは2号あれば十分ですが、サバや金アジなどサイズが大きいアジ(30センチ以上)を狙いに行くときはハリス3号にすることをお勧めします。糸が切れて大きなアジやサバがバレてしまうのも悲しいですからね。細いハリスの方が仕掛けがしなやかに漂いますが、仕掛けのトラブルは増えます。手慣れた人だと1.5号とかを使ったりする人もいますね。
エサについて
LTアジではコマセと呼ばれるイワシのミンチを撒き餌にしてアジを集めます。このコマセをビシに大体6~7割詰めて釣ります。パンパンに詰めるとコマセがフワッと出なくなるので注意してくださいね!
コマセで集めたアジを付けエサで釣ります。付けエサは赤短と呼ばれるイカを食紅で染めたもののほか青イソメが定番です。赤短は米粒大の大きさにカットして装着し、青イソメは1.5センチほどにカットします。ハリのフトコロに収まるように小さくかけます。
LTアジのタナについて
まずタナとは、「魚がいる層」のことを指します。
魚は海の中でも上の方を泳いでいたり、底の方を泳いでいたり、中くらいの層を泳いでいたりと意外とバラバラしています。なので「タナを合わせる」とは魚がいる位置に仕掛けの位置を合わせることを意味します。
魚がいない所でどれだけ仕掛けを泳がせたり餌をまいても釣れません!
こちらの記事でも書きましたが、
釣れるためには「魚がいる場所に行くこと」と「その魚が釣れる釣り方をすること」がなによりも大事です。
これに加えると、魚がいる層に仕掛けを持っていくことがとても大事です。
LTアジやビシアジ船、イサキ船など、コマセを振って魚を釣る船では船長がこのタナを教えてくれます。魚探を見ながら、今このあたりに魚が集まっているよ〜ということを教えてくれるのです。なのでその位置に仕掛けを持っていってねという意味です。
船長がアナウンスしてくれる「水深16メートル、底から2〜3メートルで合わせてみてください」というのは水深が16メートルで、底から2〜3メートルに魚が集まっているタナだということです。ここに仕掛けの位置を合わせれば魚は釣れます!
アジの活性が高い場合は3m、4mとタナを上げることでより多くのアタリをとることができたり、底上に張りついていることもありますが基本は船長の指示に従いましょう!
タナの合わせ方について
タナの説明が終わったところで、LTアジでのタナの合わせ方についてです。
アジはイサキほどタナがシビアではないので多少タナがずれていても、釣れることはあるのですが釣果を伸ばすためにはタナを合わせることが欠かせません
LTアジでよく使われるタックルを見ながら底を考えます。
まず初心者がよく悩むどこから底をカウントするのかについてですが、基本的にはビシの位置(錘の位置)を基準に考えます。つまり底から3メートルと言われたらビシの位置を底から3メートルの位置に持ってくるということです。
糸を落としていって、錘が着底したのを確認したら(糸が出なくなったら)リールを6回転すると大体底から3メートルの位置になります(1回転で約50センチメートルの場合)このとき仕掛けはビシより下に漂っていますので上の図で行くと、底から2メートルの位置に仕掛けが漂っている形になります。
1メートル巻いたかどうかを知るには道糸のPEラインを見ることでわかります。色が変わると10メートルで、1メートルごとにマークが付いています。リールを巻きながら何メートル巻いたかはこれでチェックできます!
LTアジの誘い方
さてタナの位置についてわかったところで、誘い方です。
上の位置でそうか!じゃあ3メートル巻いてからコマセを撒けば良いんだ!と思っていきなりリールを6回転して、竿を上下に誘ってみるとタナがずれてしまい釣れません。
正しい誘い方の手順はこんな感じです!
1.ビシを海底まで落とします。
2.着底したことを確認したら、リールを巻き糸フケを取ります。(糸がピンとしている状態にします)
3.リールを2回転して、ビシを底から1メートルの位置に持っていきます
4.竿を上に軽めに振りコマセを撒きます
5.リールを2回転して、10秒ほど待ちます(この時点で底から2メートル)
6.アタリが出なかったら再度コマセを撒きます
7.リールを2回転して、10秒ほど待ちます(この時点で底から3メートル)
8.アタリが出なかったら1に戻る
※2回繰り返してもアタリが出ない場合は一度ビシを回収しコマセを詰めて再度1へ
なぜこれだけ細かくビシの位置を変えるか?ですが、
コマセを撒くとコマセは上にふわっと出てそこからゆっくり下に落ちてきます。コマセを撒く際、竿を上に振っているため竿を上に上げた分だけビシの位置が上がるため、底から1メートルでコマセを撒いた際には、コマセは底から2~3メートル上に撒かれています。
そこから1メートルほど巻き、先程巻いたコマセの煙幕に仕掛けを入れることで、アジがコマセに突っ込んできて付けエサを食べるわけです。
10~15秒ほど待ってもアタリが来ない場合、もう一度誘って1メートル巻きます。これでタナの位置を探していくわけです。底から3メートルと言いながらも、実際には2メートルによく食べるアジが居たり4メートルの位置にアジがいたりするので釣りながら一番釣れる位置を見つけていくんですね。
ポイントをまとめると、底から1メートルでコマセを出してあげることでアジがいるタナにコマセが漂います。その後ビシの位置を指示タナに合わせることで、先程撒いたコマセの位置に仕掛けが同調して釣れるようになります!
コマセを振る位置と、アタリを待つ位置が違うのがポイントです!
それでもなかなか釣れない時は?
エサを赤短から青イソメに変えたり、ワームにしてみたりなどもありますが、個人的には魚の反応が良いタナを見つけにいきます。底から50センチ刻みでコマセを撒きよく釣れるタナを見つけていきます。こればっかりはコマセを撒きながら見つけていくしか無いので、船長の指示タナの周りを探してみましょう。
慣れてくると底からここまでのタナには小さいアジ、このタナには大きいアジなど分かるようになってきます。
簡単そうで、奥が深いLTアジ。ぜひタナの合わせ方に気をつけて楽しんでみてください!ちなみにアジがたくさん釣れた場合は、お刺身や干物にしてみるのもおすすめですよ!
アジのお刺身の作り方
アジの干物の作り方