コマセマダイやワラサ、アマダイ、カツオマグロなどの釣りのパートナーと言えば『オキアミ』船の餌釣り代表格であるオキアミは釣りをしている方なら誰でも一度は触ったことがあるのではないでしょうか?
オキアミ自体をコマセとして撒き餌にすることもありますし、針につける付け餌(もちろん両方ある)として活用することもありますね。
そんな定番のオキアミだからこそ、少しでも魚の食い気を増やして釣果に繋げたい。針の餌待ちを良くさせたい。そんな時に役に立つ技がオキアミを塩や味醂、メーカーが販売している液体に漬け込むこと。生のオキアミが加工されることで身が締まり、扱いやすくなります。今日はそんな加工オキアミについて紹介していきます。
オキアミのサイズの選び方
加工オキアミの前に、オキアミにサイズがあることご存知でしたか?実はメーカーが販売しているオキアミにはサイズがいくつかあり魚種によって使うオキアミが異なります。
釣りエサとして使用されるナンキョクオキアミの寿命は約6年。脱皮して大きく成長します。オキアミのサイズとして売られているS,M,L,LLなどのサイズは、この成長度合いによって変わっていきます。Mサイズがだいたい40mm、Lが45mm、LLが50mmくらいでしょうか。
(ちなみにオキアミに似せた、エビもあります笑)
使う針のサイズによって使用するオキアミのサイズは変えていきますが、一般的にSサイズで、グレ針3号~5号、Mサイズでグレ針6号~8号、Lサイズでグレ針9号~10号と呼ばれています。一般的な釣り物で説明すると、イナダやアマダイでMかLサイズ。カツオやマグロでLLサイズくらいが目安になります。
生オキアミとボイルオキアミの違い
販売されているオキアミは、生餌と呼ばれるものと、ボイルつまり茹でたオキアミの2種類あります。基本的には生餌を利用することが多いと思いますし、冷凍されたオキアミを解凍する場合も生餌と思ってもらって問題がありません。ボイルのオキアミは、生のオキアミよりも硬くエサ取りに強かったり、硬いため投げ釣りの時に外れにくかったり、沈降速度が遅くゆったりとした誘いができたりといったメリットがあります。
船釣りの場合は生餌を利用することがほとんどだと思いますが、餌取りが多い時はボイルオキアミを利用することもありです。ただ利用頻度が少ないので、この後説明する加工オキアミを使うことで使い分けるのが個人的にはオススメかなと思っています。
加工オキアミを作ってみよう
さて本題の加工オキアミを紹介していきます。ここで紹介する加工の仕方はあくまで例ですので、是非自分なりの加工オキアミを考えてみてください。筆者が船に乗っている際は、本みりんや蜂蜜を船に持ち込んでその場で調合されている方も横にいらっしゃったりして、加工オキアミは奥が深いなと感じた記憶があります。
市販のアミノリキッドを利用する
筆者がよく使うのがコレです。パッカンに常備しているので時間の無い時や、ちょっとだけオキアミを加工したい時によく使います。初めてオキアミを加工する方はアミノリキッドを1本買っておき、加工してみるのはいかがでしょうか?
アミノリキッドを利用する際は、オキアミを容器に入れて全体が漬かるようにして漬けるだけです。上で紹介した写真は実際にアミノリキッドに漬け込んでおります。
アミノリキッドは、エサを軽く締め、身のプリプリ感を残し、魚皮の光沢を強めてくるのがポイントで、オキアミの変色を防いでくれます。特に夏場はオキアミを外に放置しておくと徐々に赤黒くなっていきます。魚も赤黒く変色したオキアミは食わなくなる(気がする)ので、色の変色を防ぐためにもオススメです。
本みりんや味の素でオキアミを漬け込む
そもそもオキアミをなぜ加工するのか?というと、身持ちを良くするために固くする(締める)、旨味成分をつけて魚にアピールしていくために加工します。魚に塩を振ると脱水して硬くなるのはイメージが付くと思いますが、本みりんなどで漬け込むと徐々に脱水されて身が固くなり使いやすくなるわけです。本みりんで漬け込む場合は数時間〜一夜くらい買ってきたオキアミを漬け込み、水気を切って味の素などをまぶしてあげるのがおすすめです。砂糖などをまぶすのもありです。
ちなみに、加工オキアミは締めることと旨味成分をつけることさえできれば良いので、オキアミを塩にまぶしたり、はちみつに漬けたり食紅を付けて色をつけるなどなどの方法があります。筆者はそこまでこだわりがないので、アミノリキッドで終わることが多いですが、釣り代を節約するために、余っているみりんを漬け込んだりします。
これは加工したオキアミが餌取られた悲しい写真ですが、針にオキアミがしっかり刺さっているので中々外れにくい(気がします)
加工オキアミの持ち運び方
オキアミを加工したら余っているタッパーなどで持ち運んだりしても良いですが、メーカーが出しているオキアミの刺し餌ケースのほうがやっぱり便利です。高さを変えたり、中に仕切りを付けたりもできますし、雨や陽射しなどを防ぐことも出来ます。
いかがでしょうか?加工オキアミをすると、餌持ちをよく出来ますし、魚の食い気をアピールすることが出来ます。生オキアミと加工オキアミを使い分けられると釣りのバリエーションが増えますし、是非試してみてくださいね。