
「4月の関東で船釣りをしたいけど、春の海は何が釣れるの?」 「3月とは何が違って、5月のGWまでに準備しておくことは?」
4月の関東は、水温が13〜16℃まで上がり、冬の魚から春の魚へ主役が一気に入れ替わる転換期です。最大の主役は乗っ込み(産卵接岸)真っ只中のマダイで、1年で最も大型・数ともに期待できる月。続いて好調になるのが、相模湾のライトアマダイ春シーズン後半戦、東京湾のシロギス開幕、外房のヒラメ春シーズンです。
3月までの「真冬対策」は不要になる一方、海上ではまだ朝が肌寒く、油断するとGW直前の好機を逃します。この記事では、2026年4月の関東で初心者が狙えるターゲット5種と、3月・5月との違い、GWに向けた船宿予約のコツまで一気に整理しました。
4月の関東 船釣りシーンの特徴
冬から春へ、水温と魚種が一気に動く月
4月の関東は、3月までの北西風が弱まり、南寄りの風と春の凪が増える時期です。気温は日中15〜20℃に上がる一方、朝の出船時はまだ8〜12℃まで冷え込む日が残ります。水温は東京湾・相模湾とも13〜16℃前後で、3月から2〜3℃上昇するのが目安。
| 項目 | 4月前半 | 4月後半(GW直前) |
|---|---|---|
| 気温(朝) | 8〜11℃ | 11〜14℃ |
| 気温(日中) | 15〜18℃ | 18〜22℃ |
| 水温(東京湾) | 13〜14℃ | 15〜16℃ |
| 主役の魚 | 乗っ込みマダイ前半/春アマダイ最終盤 | マダイ後半/LTアジ/シロギス開幕 |
| 海況 | 寒の戻りで荒れる日あり | 凪が増える |
3月との最大の違いは、乗っ込みマダイが本格化することと、真冬の防寒装備が不要になることです。逆に5月との違いは、まだ水温が低くイサキ・マダコ・梅雨イサキはこれからで、4月限定の主役は乗っ込みマダイに集中します。
月ごとの全体像は「関東の船釣り 年間カレンダー:月別おすすめ釣り物まとめ」も併せてどうぞ。3月の流れは「3月の船釣り関東おすすめ5選」、GW明け以降は「5月の船釣り関東おすすめ5選」(公開後追記)に接続します。
4月のおすすめ魚種5選
4月の関東で初心者でも狙いやすい魚種を、難易度・エリア・タイミングの一覧でまとめました。
| 魚種 | 主なエリア | 難易度 | ベストタイミング |
|---|---|---|---|
| 乗っ込みマダイ | 相模湾・東京湾 | ★★☆ | 4月通して(前半が大型) |
| ライトアマダイ | 相模湾 | ★★☆ | 4月前半(シーズン最終盤) |
| LTアジ | 東京湾・相模湾 | ★☆☆ | 4月後半から |
| シロギス | 東京湾 | ★☆☆ | 4月後半から開幕 |
| ヒラメ(春) | 外房・相模湾 | ★★★ | 4月通して |
1. 乗っ込みマダイ(相模湾・東京湾)
4月の絶対的な主役。産卵のために浅場へ接岸する「乗っ込み」真っ只中で、相模湾では2〜4kg級、東京湾でも1〜2kg級の数釣りが期待できます。コマセ真鯛が基本で、ハリス3号前後・全長10mが標準。誘いは小さくゆっくり、コマセを切るリズムを船長指示に合わせるのが鍵です。エリアは相模湾の小田原・平塚・茅ヶ崎、東京湾の久里浜・走水が定番。1年で唯一、初心者が大型マダイを手にしやすい月なので、4月だけは予算と有給を投じる価値があります。

2. ライトアマダイ(相模湾)
3月の最盛期から続くシーズンの最終盤。4月前半までは40〜50cm級が狙え、後半は徐々に深場へ落ちて終了します。テンビン仕掛けにオキアミ、底をトントンと叩く誘いが基本。詳しい道具・誘い方は「相模湾ライトアマダイの始め方|道具・仕掛け・誘い・当日の流れ」にまとめてあります。「春アマダイは4月が最終チャンス」と覚えておくと予約タイミングを逃しません。
3. LTアジ(東京湾・相模湾)
水温上昇でスイッチが入り始めるのが4月後半から。前半は食いが渋い日もあるので、4月にLTアジ単独で出すなら後半の凪日狙いが安全です。竿は1.7〜2.1mのライトロッド、ビシは40〜60号。底取り直後の「もたれ」を聞き合わせるのがコツ。竹岡・金沢八景・佐島が定番で、初心者の練習日に向きます。
4. シロギス(東京湾)
4月後半から東京湾で開幕する、初夏の風物詩。天秤キス釣りでオモリ15〜25号、ハリ7〜8号。砂地狙いで根掛かりが少なく、船釣りデビュー戦に最適な魚種です。富岡・横浜・木更津沖が好ポイントで、まだ船が空いているので予約も取りやすい時期。

5. ヒラメ(外房・相模湾)
4月の春ヒラメは、産卵後の回復期に入りつつあり、外房ではシコイワシの群れに付いた良型が狙えます。泳がせ釣りが基本で、活きイワシを掛けて「待つ」釣り。アタリがあっても10秒待ち、しっかり食い込んでから合わせます。座布団級(1kg超)が出やすい月でもあり、難易度は高めですが釣れた時の達成感は別格。
4月の船釣り 服装ガイド(朝寒・日中暖の使い分け)
4月は「朝の出船時はまだ冬/日中は春/GW直前は初夏並み」の三段階で気温が変わる、服装選びがいちばん難しい月です。基準は朝の出船時 10℃/日中の海上 18℃前後を想定し、脱ぎやすい3レイヤーで組みます。
推奨レイヤー
- インナー: 長袖の機能Tシャツ(吸湿速乾)/4月後半は薄手で十分
- ミドル: 薄手フリースまたは長袖シャツ(朝の冷え対策/日中は脱ぐ)
- アウター: 防水シェル(突発的な寒の戻り・春の雨対策)
- ボトム: 撥水ストレッチパンツ+必要に応じてレインパンツ
- 足元: デッキシューズまたは防水スニーカー(真冬の防寒長靴は不要)
3月までと違い、2月モデルの「ヒートテック2枚重ね+防寒長靴」は4月にはオーバースペック。逆に5月のような軽装だと寒の戻りで凍えるため、フリース1枚を必ず船バッグに入れておくのが4月独自のポイントです。
季節通しの組み立て方は「初めての船釣りの服装を春夏秋冬で考えてみた」にまとめてあります。
持ち物の追加リスト(4月特有)
- 日焼け止め(SPF30+/4月の紫外線は意外に強い)
- 偏光サングラス
- 帽子(春の南風対策にあご紐つき)
- 飲み物は常温と温かい飲み物の両方
- 酔い止め薬(春の南風で波が立つ日に備えて)
GWに向けた船宿予約のコツ
4月最大の落とし穴は、GWの船宿予約が4月中旬にはほぼ満船になることです。乗っ込みマダイの本命便は人気が集中するため、戦略的に動かないと「乗りたい船に乗れない」が起こります。
- 4月前半の平日: まだ予約が緩く、初心者の練習日に最適。船長から直接アドバイスをもらえる確率も高い
- 4月後半の土日: 乗っ込みマダイの本命タイミング。2〜3週間前には予約必須
- GW期(5/3〜5/6): 4月15日前後で多くの船宿が満船。4月上旬には予約完了が安全
- 平日の有給活用: 4月第3週の平日(混雑前×水温上昇後)が、初心者にとって学習効率が最も高い
混雑日に無理して当てるより、有給を1日使って4月後半の平日に出すほうが、釣果も学びも段違いです。
4月にやりがちなトラブルと対策
4月特有のトラブルは「寒の戻り」「春の南風」「船酔い」の3つに集約されます。先回りで備えれば、ほぼ防げます。
寒の戻り
4月は春らしい日と冬が戻る日が交互に来る月で、出船当日に気温が10℃以上下がることもあります。前日夜と当日朝の両方で天気を確認し、迷ったらフリースを1枚多く持つほうが正解。
春の南風と波
4月後半から南風が強まる日が増えます。風速7m以上の日は乗っ込みマダイ船でも揺れが大きく、船酔いリスクが上がります。酔い止めは乗船30分前に服用し、空腹も満腹も避けます。詳しくは「船酔い対策完全版|酔い止め薬の選び方と予防法まとめ」を参考にどうぞ。
コマセ真鯛特有のテクニック
乗っ込みマダイは「コマセを切るタイミング」が釣果を分けます。船長の指示ダナの3m下から1m刻みで誘い上げ、コマセを2〜3回振って止める、という基本動作を1日通して崩さないこと。隣の常連さんを観察すると、リズムがつかみやすくなります。
紫外線対策
4月の紫外線量は8月の60〜70%まで上がっています。日焼け止めは2〜3時間ごとに塗り直し、首元にタオルを巻いておくと焼けません。
FAQ
Q1. 4月の船釣りでいちばん釣れる魚は?
乗っ込みマダイです。4月の関東で1年最大のチャンス月。相模湾なら2〜4kg級、東京湾でも1kg超えの数釣りが期待できます。初心者でもコマセ真鯛のリズムさえ掴めば手にできるため、4月は迷わずマダイ狙いで出すのが正解です。
Q2. 3月や5月とどう違う?
3月との違いは乗っ込みマダイが本格化すること、真冬の防寒装備が不要になること。5月との違いは水温がまだ低く、イサキ・マダコ・シロギスの本番はこれからであること。4月の主役はマダイに集中し、サブでアマダイ最終盤・ヒラメ春シーズンが続きます。
Q3. 4月でも防寒は必要?
朝の出船時は必要です。日中は暖かくなりますが、海上は走行中の風で体感温度が5℃ほど下がります。フリース1枚を必ず船バッグに入れてください。2月のような極厚装備は不要ですが、5月モデルの軽装だと寒の戻りで凍えます。
Q4. 初心者が4月に船釣りデビューするなら、どの魚種?
LTアジ(4月後半)またはシロギス(4月後半)が無難です。仕掛けがシンプルで数も期待でき、デビュー戦の成功率が高い魚種。乗っ込みマダイは魅力ですが、コマセワークの習熟が必要で、初回は同船者の常連を観察しながら学ぶつもりで臨むと良いです。
Q5. GWの船宿予約はいつまでに?
4月上旬までが安全圏です。4月15日前後で多くの船宿が満船になります。乗っ込みマダイの人気船は3月中に埋まる船宿もあるため、GWを狙うなら早めの動きが正解。逆にGWを外して4月後半の平日に振るなら、前日予約でも入ることが多く、混雑回避の意味でもおすすめです。
まとめ
4月の関東船釣りのポイントを整理します。
- 主役の5魚種: 乗っ込みマダイ(最重要)/ライトアマダイ最終盤/LTアジ後半/シロギス開幕/春ヒラメ
- 服装: 朝10℃・日中18℃前提の3レイヤー、フリース必携・防寒長靴は不要
- 船宿予約: GWは4月上旬までに、平日狙いなら4月後半が学習効率◎
- トラブル対策: 寒の戻り・春の南風・船酔い・紫外線の4点を先回り
- 3月/5月との差: 4月は乗っ込みマダイに集中する転換月
4月は「冬の魚と春の魚が入れ替わる、1年で最も動きの激しい月」です。乗っ込みマダイという1年に1度の主役を狙える特別な時期なので、3月までの装備見直しとGWに向けた予約戦略で、春シーズン本番の釣果を掴んでください。
