「天秤って何種類もあるけど、どれを使えばいいの?」
「片天秤と両天秤の違いが分からない…」
筆者もたくさん天秤を持っているので、自宅の天秤・カゴ・錘置き場は常にいっぱいです笑

船釣りの仕掛けに使う「天秤(てんびん)」には、片天秤・両天秤・三又天秤など、複数の種類があります。初心者のうちは、どの天秤を選べばいいか迷ってしまうことも多いですよね。 実は、天秤の種類を魚種や釣り方に合わせて選ぶと、釣果が大きく変わります。天秤の役割や仕掛けとの相性を理解することで、トラブルが減り、快適に釣りを楽しめるようになります。
この記事では、天秤の種類と使い分けを徹底解説します。魚種別の選び方や、初心者向けのおすすめ天秤も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
天秤とは?役割と基本構造
天秤の役割
天秤(てんびん) とは、仕掛けとオモリを繋ぐための金具です。主に以下の3つの役割があります。

- 仕掛けの絡み防止: 仕掛けとオモリが離れることで、糸絡みを防ぐ
- アタリの伝達: 魚が餌を咥えたときの感触を竿先に伝える
- 底取りのサポート: オモリが先に着底することで、底取りがしやすくなる
ポイント: 天秤を使わないと、仕掛けとオモリが絡みやすく、アタリも取りにくくなります。また魚のアタリを吸収して伝えてくれるので、バラシの防止にも繋がります。
天秤の基本構造
天秤は、大きく分けて以下の3つのパーツで構成されています。
| パーツ | 役割 |
|---|---|
| 本体(パイプ部分) | 仕掛けとオモリを繋ぐ軸 |
| サルカン(スイベル) | 道糸と仕掛けを繋ぐ回転金具 |
| スナップ(またはクリップ) | オモリを取り付ける金具 |
天秤の種類と特徴
船釣りでよく使われる天秤を5種類紹介します。
1. 片天秤(かたてんびん)
片天秤は、最もシンプルで汎用性が高い天秤です。パイプの先端にオモリを取り付け、反対側にサルカンが付いています。
メリット
- 構造がシンプルで扱いやすい
- 仕掛けが絡みにくい
- 価格が安い(1個100〜300円程度)
デメリット
- オモリが固定されるため、着底の感度がやや劣る
おすすめの魚種
- アマダイ、ヒラメ、イサキ、カサゴ、ホウボウなど底物全般
2. 両天秤(りょうてんびん)
両天秤は、パイプの両端にサルカンが付いた天秤です。中央のスナップにオモリを取り付けます。
メリット
- オモリが独立して動くため、着底の感度が高い
- 仕掛けが自然に流れる
- ライトな釣りに向いている
デメリット
- 片天秤より価格が高い(1個200〜400円程度)
- 仕掛けが絡みやすい(特に初心者)
おすすめの魚種
- LTアジ、カワハギ、キス、メバル、アジ泳がせ
3. 三又天秤(みつまたてんびん)
三又天秤は、3本のアームを持つ天秤です。片側にオモリ、もう片側に仕掛けを2本取り付けます。
メリット
- 仕掛けが2本使えるため、手返しが良い
- 絡みにくい(アームが広がっているため)
- ライトタックルに最適
デメリット
- サイズが大きく、収納に場所を取る
- 価格が高い(1個300〜600円程度)
おすすめの魚種
- LTアジ、LTウィリー五目、サビキ釣り、ライトイサキ
4. 遊動式天秤(ゆうどうしきてんびん)
遊動式天秤は、オモリが道糸上を自由に動く天秤です。魚が餌を咥えたとき、オモリの抵抗を感じにくいため、違和感なく食い込ませることができます。
メリット
- 食い込みが良い(魚が違和感を感じにくい)
- 底取りの感度が高い
- カワハギ釣りに最適
デメリット
- 構造が複雑で、初心者には扱いにくい
- 仕掛けが絡みやすい
おすすめの魚種
- カワハギ、キス、マゴチ、シロギス
5. L字型天秤(エルじがたてんびん)
L字型天秤は、L字型のパイプにオモリを固定する天秤です。泳がせ釣りでよく使われます。
メリット
- 泳がせ仕掛けが絡みにくい
- 生き餌が自然に泳ぐ
- ヒラメ・マゴチ泳がせに最適
デメリット
- 底物釣りには向かない
- 価格がやや高い(1個200〜400円程度)
おすすめの魚種
- ヒラメ(泳がせ)、マゴチ(泳がせ)、ワラサ(泳がせ)
魚種別の天秤選びガイド
魚種ごとに、おすすめの天秤をまとめました。基本的には片天秤を使うのがほとんどです。釣具屋さんでも種類が多く売られているのは片天秤になります。
| 魚種 | おすすめ天秤 | 理由 |
|---|---|---|
| アマダイ | 片天秤 | 底取りがしやすく、誘いに向いている |
| ヒラメ(底物) | 片天秤 | 仕掛けが絡みにくく、初心者でも扱いやすい |
| ヒラメ(泳がせ) | L字型天秤 | 生き餌が自然に泳ぎ、絡みにくい |
| LTアジ | 両天秤・三又天秤 | 着底の感度が高く、手返しが良い |
| カワハギ | 遊動式天秤 | 食い込みが良く、アタリが取りやすい |
| イサキ | 片天秤・両天秤 | どちらでもOK。好みで選ぶ |
| マダイ(テンヤ以外) | 片天秤 | 底取りがしやすく、誘いに向いている |
| 青物(泳がせ) | L字型天秤 | 生き餌が自然に泳ぎ、大型魚にも対応 |
| カサゴ・ホウボウ | 片天秤 | 底取りがしやすく、根掛かり回避に有利 |
ポイント: 迷ったときは、片天秤を選べば大体の釣りに対応できます。
天秤の重さ・サイズの選び方
天秤のサイズは、オモリの号数に合わせて選びます。
天秤のサイズ表
| オモリの号数 | 天秤のサイズ | 主な魚種 |
|---|---|---|
| 20〜30号 | 小型(10〜15cm) | LTアジ、カワハギ、キス |
| 40〜60号 | 中型(15〜20cm) | アマダイ、ヒラメ、イサキ |
| 80〜100号 | 大型(20〜25cm) | マダイ、青物、深場釣り |
ポイント: オモリが重すぎる天秤を使うと、仕掛けが沈みすぎて根掛かりしやすくなります。適切なサイズを選びましょう。
天秤と仕掛けの相性
天秤と仕掛けの相性も重要です。
片天秤と相性が良い仕掛け
- 胴付き仕掛け: アマダイ、カサゴ、ホウボウなど底物全般
- 2本針仕掛け: イサキ、ヒラメ、マダイなど
- 遊動仕掛け: ヒラメ、マゴチなど
両天秤と相性が良い仕掛け
- ライトタックル用仕掛け: LTアジ、カワハギ、キス
- サビキ仕掛け: アジ、サバ、イワシ
- ウィリー仕掛け: LT五目、ライトイサキ
三又天秤と相性が良い仕掛け
- 2本針仕掛け: LTアジ、ライトイサキ、メバル
- ウィリー仕掛け: LT五目
天秤の付け方(基本)
天秤の取り付け方は、以下の手順で行います。

1. 道糸に天秤を結ぶ
天秤のサルカン(回転金具)に、道糸を結びます。結び方はクリンチノットまたはSCノットがおすすめです。
2. オモリを取り付ける
天秤のスナップ(またはクリップ)に、オモリを取り付けます。ワンタッチで着脱できるスナップが便利です。
3. 仕掛けを取り付ける
天秤のもう一方のサルカンに、仕掛けを結びます。
ポイント: 仕掛けと天秤を繋ぐときは、必ずサルカンを使うことで糸ヨレを防げます。
天秤のメンテナンス
天秤は金属製のため、錆びやすいです。釣行後は必ず以下の手順でメンテナンスしましょう。
メンテナンスの手順
- 真水で洗う: 海水が残ると錆びるため、必ず真水で洗う
- 乾燥させる: タオルで水気を拭き取り、風通しの良い場所で乾燥
- 錆びたら交換: 錆びた天秤は強度が落ちるため、早めに交換
ポイント: ステンレス製の天秤は錆びにくいですが、真鍮製は錆びやすいため注意が必要です。
FAQ(よくある質問)
Q1. 天秤は毎回交換する必要がありますか?
A. いいえ、天秤は繰り返し使えます。ただし、錆びたり変形したりした場合は、強度が落ちるため交換しましょう。
Q2. 天秤を使わないで釣りをしても大丈夫ですか?
A. 一部の釣り(テンヤ、タイラバ、ジギングなど)では天秤を使いませんが、胴付き釣りや泳がせ釣りでは天秤が必須です。天秤がないと仕掛けが絡みやすくなります。
Q3. 天秤のサイズが大きすぎると、どうなりますか?
A. サイズが大きすぎると、仕掛けが絡みやすくなることがあります。また、収納にも場所を取るため、適切なサイズを選びましょう。
Q4. 片天秤と両天秤、どちらが初心者向けですか?
A. 片天秤の方がシンプルで扱いやすく、初心者向けです。両天秤は着底の感度が高いですが、慣れるまでは仕掛けが絡みやすいです。
Q5. オモリが天秤から外れてしまいました。どうすればいいですか?
A. オモリが外れた場合は、スナップのバネが弱くなっている可能性があります。新しいスナップに交換するか、天秤ごと交換しましょう。
まとめ
天秤の種類と使い分けをまとめます。
- 片天秤: 最もシンプルで汎用性が高い。底物釣り全般におすすめ
- 両天秤: 着底の感度が高い。ライトタックルに最適
- 三又天秤: 2本針仕掛けに便利。手返しが良い
- 遊動式天秤: 食い込みが良い。カワハギ釣りに最適
- L字型天秤: 泳がせ釣りに最適。生き餌が自然に泳ぐ
- 魚種別: アマダイ・ヒラメは片天秤、LTアジは両天秤・三又天秤
- サイズ: オモリの号数に合わせて選ぶ
- メンテナンス: 釣行後は真水で洗い、乾燥させる
天秤選びは、魚種と釣り方に合わせるのが基本です。迷ったときは船長に相談するのも良いでしょう。適切な天秤を選んで、快適な船釣りを楽しみましょう!

