

「1月の関東で船釣りに行きたいけれど、海水が一番冷たい時期に魚は本当に釣れるのか?」 「正月明けの船宿予約は取りやすいの?」
1月は関東の海水温が一年で最も下がりきる時期で、東京湾・相模湾とも12〜14℃まで落ちます。魚の動きはスローになるものの、水深80m以深に落ちた高級魚と、産卵に向けて荒食いするターゲットを狙える、釣り人にはご褒美のような月です。年末年始の混雑を抜けた1月中旬以降は船宿の予約も取りやすく、初釣りデビューにも向いています。
この記事では、2026年1月の関東で初心者が現実的に狙える魚種5種と、厳冬期ならではの防寒・船宿選びのコツをまとめました。
1月の関東船釣り 海況と狙い方の基本
一年で最も水温が下がる月
1月の海は、12月よりさらに2〜3℃下がり、東京湾の水温は12〜14℃、相模湾は13〜15℃まで落ちます。魚の代謝が鈍くなり、深場で群れて越冬する種が中心となるため、釣り方は「深場・スロー・小さい誘い」が基本です。
| 項目 | 1月前半(年始) | 1月後半(厳冬期) |
|---|---|---|
| 気温(朝) | 0〜4℃ | -1〜3℃ |
| 水温(東京湾) | 13〜15℃ | 12〜14℃ |
| 海況 | 北西風が強い日多い | 風裏の凪日が貴重 |
| 主役 | アマダイ・ヤリイカ | 寒メバル・寒ヒラメ |
月別の全体像は「関東の船釣り 年間カレンダー」も参考にどうぞ。前月の流れは「11月・12月の関東船釣り、初心者にオススメな釣り物は何か」で確認できます。
1月ならではのメリット
- 年末年始明けの中旬以降は船宿の予約が取りやすい(初釣りデビューに最適)
- 脂の乗った高級魚(アマダイ・カワハギ・寒ヒラメ)が型物で揃う
- 釣り客が少なく、船長から直接指導してもらえる確率が高い
1月の関東で狙える魚種5選
| 魚種 | 主なエリア | 難易度 | 1月の特徴 |
|---|---|---|---|
| ヤリイカ | 外房・常磐 | ★★☆ | 産卵接岸期、数釣り可能 |
| アマダイ | 相模湾・東京湾 | ★☆☆ | 深場で型物が出やすい |
| 寒メバル | 相模湾・伊豆 | ★☆☆ | 春告魚の解禁直後 |
| カワハギ | 東京湾・相模湾 | ★★★ | 肝パン後半、技術勝負 |
| 寒ヒラメ | 外房・東京湾 | ★★☆ | 厳冬期の良型狙い |
1. ヤリイカ(外房・常磐)
1月はヤリイカが産卵で接岸する数少ない月です。水深80〜120mを直結仕掛けで狙い、ブランコ仕掛け+ツノ5〜7本のセットが標準。誘いは「シャクリ→ステイ8秒」を繰り返し、ステイ中に乗ることが多いです。外房(飯岡・大原)と常磐(茨城・大洗)が好調エリアで、深場のスロー釣り入門としても最適。料理は刺身・ゲソの天ぷら・沖漬けと用途が広く、家族受けも抜群です。
2. アマダイ(相模湾・東京湾)
1月のアマダイは深場(水深100〜130m)に落ちており、型物中心の釣りになります。仕掛けはライトアマダイ用テンビン、ハリス2.5〜3号・全長2m。エサはオキアミLサイズ、底をトントン叩いて誘うのが王道。アタリは明確なので初心者でも掛けやすい一方、深場のため手返しの良さが釣果を左右します。茅ヶ崎・平塚・久里浜の出船が安定。仕掛け・誘いの基本は「相模湾ライトアマダイの始め方」で深掘りしました。

3. 寒メバル(相模湾・伊豆)
「春告魚」と呼ばれるメバルが、1月から動き始めます。胴突き仕掛け(針8〜9号)にオキアミやサバ短冊を付け、根周りをゆっくり探るのが基本。アタリは小さくても引きは強く、ライトタックルで気軽に楽しめるのが魅力。真鶴・伊東・勝浦の出船が定番で、煮付けにすればふっくらとした白身が絶品です。
4. カワハギ(東京湾・相模湾)
1月のカワハギは肝パン期の後半で、肝のサイズは1年で最高クラスです。ただし水温低下で活性は落ち、アタリは小さく繊細。胴突き仕掛けに針7〜8号、エサはアサリの剥き身。集寄を最小限にしてアタリを取る、上級者向けの月です。挑戦するなら金沢八景・葉山・佐島が安定。
5. 寒ヒラメ(外房・東京湾)
1月のヒラメは「寒ヒラメ」と呼ばれ、身が締まり脂ノリが格別です。泳がせ釣り(生きイワシ)が基本で、アタリがあっても10秒は待つ。食い込みを焦って合わせると外れます。外房(大原・飯岡)と東京湾(金沢八景・走水)が定番。1日1〜2枚でも、冬場の刺身は1日寝かせると旨味が一段上がります。
厳冬期の防寒|1月特有のチェックリスト
1月の海上は陸上より体感5〜10℃低く、無風で-2℃、北風10m吹けば体感-15℃の世界。装備の優先順位を間違えると、釣りどころではありません。指先・足先・耳の3点を死守するのが厳冬期の鉄則です。
厳冬期に効く装備の優先順位
- 足元(最優先): 極厚防寒長靴+ウール靴下2枚重ね+つま先用カイロ
- 手元: 防水防寒グローブ(指出しタイプ)+予備手袋1組(濡れたら即交換)
- 耳・首: ニット帽+ネックウォーマー(顔を覆える伸縮タイプ)
- 胴体: メリノウールインナー+フリース+防水防風アウター(3層)
- 下半身: ヒートテックタイツ+防寒パンツ+レインオーバーパンツ
足元の重要性は「冬の船釣りの防寒対策に、極厚長靴を買ったら世界が変わった」で実体験ベースに掘り下げています。
カイロの使い方(厳冬期は3〜5枚が目安)
- 腰の後ろ(貼るタイプ)
- 腹(貼るタイプ)
- ポケット用(貼らないタイプ・指の保温に活用)
- つま先用(左右)
1月の船宿選び|年始の予約事情
1月は予約状況が前半と後半で大きく変わります。タイミングを外さなければ、初心者がゆったり釣りを覚えるのに最適な月です。
- 年始(1/1〜1/3): 「初釣り」需要で人気船宿は1ヶ月前から満船。縁起担ぎで臨む常連客が中心で、初心者は釣り座の確保が難しい
- 1月中旬(1/8〜1/20): 平日は予約が取りやすく、乗合でも少人数の日が多い。船長から声を掛けてもらえるベストタイミング
- 1月後半の土日: 寒さが本格化し、釣り客がさらに減るため、直前予約でも十分入る
有給を使って1月第3週の平日を狙えば、人気船宿でも釣り座を選べる可能性が高くなります。
FAQ
Q1. 1月の船釣りは初心者には早すぎませんか?
寒さ対策さえ整えば、むしろ初心者向けの月です。船宿が空いているため船長に質問しやすく、アタリの分かりやすいアマダイ・ヤリイカは「釣れる練習日」として理想的です。
Q2. 1年で最も寒い月に釣れる魚はそもそも何ですか?
水温低下に強いのは、深場の高級魚(アマダイ・寒ヒラメ)と産卵接岸期のヤリイカ、そして根魚のメバルです。表層回遊魚(アジ・サバ)は数が落ちるため、1月は深場狙い・根魚狙いに切り替えるのが正解です。
Q3. 元日や正月三が日に出船している船宿はありますか?
相模湾・東京湾とも、人気船宿は1/2か1/3から出船することが多いです。ただし「初釣り」は予約が集中するため、確実に乗りたいなら1ヶ月前の予約が必須。空きを狙うなら1月10日以降の平日が現実的です。
Q4. 寒さで竿が握れません。対策は?
濡れた手袋は即交換が原則。予備手袋を3組持参し、貼らないカイロをポケットに常備すれば指先の感覚は維持できます。グリップに薄いネオプレンカバーを巻くのも効果的です。
Q5. 出船中止になりやすい条件は?
風速10m以上または波高2m以上で中止になることが多いです。1月は北西風が強い日が続くため、前日夕方の船宿への確認電話は欠かせません。中止連絡は当日早朝になることもあります。
まとめ|厳冬期1月は深場の高級魚を狙う月
- ヤリイカ: 産卵接岸で数釣り可能。外房・常磐が本命
- アマダイ: 深場の型物、相模湾・東京湾で安定
- 寒メバル: 春告魚の解禁、ライトタックルで気軽に
- カワハギ: 肝パン後半、技術勝負の上級者向け
- 寒ヒラメ: 身が締まる厳冬期、1日寝かせて刺身が絶品
- 装備: 足元・手元・耳の3点死守、カイロ3〜5枚必須
- 船宿選び: 1月中旬の平日が初釣りデビューに最適
1月は寒さに身構えがちですが、装備さえ整えば年で最も贅沢な魚が獲れる月です。前月の11月・12月から1月、そして翌2月へと魚の主役は移り変わります。隣月もチェックして、関東の冬釣りをまるごと楽しんでください。